外壁塗装は一度塗れば永遠にそのままというわけではなく、時間が経つにつれて劣化していきます。
色褪せ、ひび割れ、剥がれといった劣化症状が出てくると再塗装が必要になります。
もし放置してしまうと、外壁を保護する塗膜の防水機能が低下して外壁そのものが傷んでしまい、雨漏りする危険も高まります。
再塗装を行うには、高額な費用がかかってきます。
ただ、地方自治体が用意している助成金、補助金を使うことができれば経済的負担を減らすことができます。
そこでここでは江戸川区の外壁塗装で使うことができる助成金について紹介していきたいと思います。
外壁塗装の助成金とはどういったものなのか
各地方自治体では、様々な市民や事業所の活動などを支援するために各種の補助金や助成金を支給しています。
良く見られるのは高額な医療や事業者を支援する目的で支給されているものです。
外壁塗装に特化した補助金というのは現段階ではどこの市町村でも残念ながら見受けられません。
家のリフォームや空き家活用、省エネリフォームに関わる助成金があり、リフォームの要件に外壁塗装が含まれる場合に活用することが可能です。
助成金は税金を使用していますので誰でも使用できるわけではありません。
それぞれに細かい条件があり、その条件を満たした場合に支給されます。
上の例でいうと、各自治体や国は、移住促進や省エネ、耐震性向上に取り組んでいます。
そのため、そうした取り組みにまつわる助成金において外壁塗装が含まれる場合があります。
もしもお住まいの市町村で外壁塗装が対象となる助成金がある場合は、条件が合えば申請してみることをお勧めします。
ただ、日本のどこでも同じ助成金を利用できるわけではありません。
これは各自治体によって実施している助成金や補助金が異なるためです。
自治体によっては希望するの工事に関する助成金がないということもあります。
お住まいの市町村で希望する助成金を利用することができるかどうかについては、事前に公式のホームページや役所の担当窓口で確認しておくことが重要です。
外壁塗装の助成金を利用できる条件とは
どういった助成金でも同様ですが、外壁塗装の場合についても地方自治体で定められている条件を満たしている必要があります。
一般的に自治体で設定されている基本的な条件は下記となります。
①その種類の助成金制度を初めて利用する
②他の助成金制度を利用していない
③定められた期間内に必要申請書類を提出する
④その自治体内にある業者である
⑤対象の工事が一定額以上の金額、費用であること
①に関しては、基本的に同じ費目に関する助成金を使用することができません。またこうした助成金は併用ができないということもほとんどです。
また③に関しても、助成金に関する書類を提出する期限が明確に定められています。期限内に定められた書類を提出する必要があるため、注意してください。
こうした外壁塗装などのリフォームに関する補助金では、④のように自治体内に所在地のある業者である必要が条件としてあげられていることがほとんどです。中には市町村によって指定・認定された業者から選ぶ必要があることもあります。これは地元の産業を活性化させていきたいという自治体の考えがあると言えます。
そして、⑤のように、助成金対象の工事が定められた一定額以上の費用である必要があります。
多くの場合は10万円以上、15万円以上というある程度の費用が発生する工事が助成金の対象となると決められています。
また、こういった助成金を申請する際には下記のような基本的な条件を満たしている必要もあります。
・対象の自治体の住民であること
・住民税を滞納していないこと
・前年度の所得が一定額以下であること
その地域に住んでいる人であればたいていは問題ない条件だと言えるでしょう。
外壁塗装に使用できる助成金の例
外壁塗装に関する助成金は用意されている自治体とされていない自治体があります。
また、名称や内容、支給される金額もそれぞれの自治体で違っています。
ここではいくつかの自治体の外壁塗装に関する助成金を紹介していきます。
東京都内23区では、区ごとに助成金が設けられています。
この際、区によって補助金がある場合とない場合があることに注意しなければいけません。
東京都品川区：「エコ＆バリアフリー住宅改修」
品川区のこちらの助成金は、環境やバリアフリーに関するリフォームを行う際に、工事費用の一部が補助金として支給されるものです。
断熱化や換気設備新設、そして外壁の「遮熱性塗装」などの住宅性能を高めるリフォーム工事が対象となっており、合計費用の10％が補助金として支給されます。
（上限20万円、マンション管理組合や賃貸オーナーの場合は上限100万円）
参考：▷品川区公式ページ
東京都目黒区：「住宅リフォーム資金助成」
目黒区の「住宅リフォーム資金助成」は、区民が自宅に行う一般リフォーム工事と省エネ工事が対象となっています。
浴室・トイレ・キッチンなどの一般的なリフォームや塗装を含む屋根・外壁の改修工事も対象となります。対象の工事費用が20万円以上であることが申請条件の一つです。
補助金の上限は、全体の工事費用の10％です。
江戸川区で用意されている助成金は？
助成金についてはそれぞれの自治体によって実施されているものが異なるため、自分が住んでいる地域でどういった助成金があるのかを知っておくことが重要です。
ここでは江戸川区で用意されている助成金について紹介していきます。
・戸建住宅耐震改修工事助成事業
・新耐震⼾建住宅耐震改修⼯事助成事業
・江戸川区老朽住宅除却工事助成事業
・江戸川区アスベスト除去等工事費助成
・住まいの改造助成（熟年者）
・住まいの改造助成（障害者）
・建築物耐震改修工事等助成事業
江戸川区では、耐震や介護のための改修工事に対する助成金が用意されていますが、現段階では外壁塗装に直接関係する助成金はありません。
もっとも近いのは「住まいの改造助成」かもしれませんが、こちらは介護認定を受けている「60歳以上」「身体障害者手帳の交付を受け、介助が必要な60歳から64歳まで」といった人が対象となっており、日常介護に関係するリフォーム工事が対象となる助成金となっています。
そのため、単純に外壁塗装に関する内容での助成金申請は難しいと言えます。
ただ、こういった補助金、助成金は毎年まったく同じ制度が用意されるわけではなく、常に新しいものが用意されていきますので江戸川区でも外壁塗装に関する助成金が用意される可能性は十分にあります。
江戸川区がその時点で実施している助成金については常に公式ホームページで公開されていますので、定期的にチェックをしておくか役所の担当窓口に問い合わせをしてみるのが良いでしょう。
外壁塗装の費用を抑える方法
江戸川区では残念ながら現在のところ、外壁塗装に使用できる補助金や助成金はありません。
こちらでは江戸川区にお住まいの方にも役立つ、外壁塗装の費用を抑える具体的な方法をいくつかご紹介します。
相見積もりを取る
外壁塗装では複数の業者に見積もりを依頼することで、適正価格を把握することができます。
あまりにも高額であったり、反対に安すぎる業者には注意が必要です。
見積もりを比較することで、業者のサービス内容や保証についても把握できるため納得のいく選択ができるでしょう。
塗料の違いや、今の外壁の状態、そして先々のメンテナンスまで詳しく親身になって説明してくれるような業者を選ぶと安心です。
外壁と屋根を同時に塗装する
外壁と屋根をいっしょに塗装すると、一つの足場で、外壁も屋根も塗装ができます。
別々に塗装を行うと、それぞれ足場を建てる必要があるので、その分費用が増えます。足場代は施工面積によっても異なりますが、平均的な戸建ての工事で15～20万かかります。
まとめて工事を行うことで一度の支出は増えますが、足場代を節約することができます。
早めにメンテナンスを行う
外壁塗装の劣化を放置すると、はじめは小さなひび割れでもだんだんと広がってきて、その分修繕にかかる手間や費用が増えてしまいます。
そうなると結果的に費用が高額になってしまう傾向があります。
ひび割れや塗膜の剥がれ、塗装の色褪せ、チョーキング現象など、劣化の初期の段階で適切に補修を行うことで、コストを抑えられるだけでなく、外壁のダメージを抑えて建物の寿命も延ばすことが可能です。
業者の選定に慎重になる
外壁塗装は、塗装してしまうとどんな施工がされたのか分かりにくい工事です。
地元の信頼できる業者を選ぶことで、適正価格で高品質な施工を受けることができます。
安さのみを売りにする業者の場合、材料や工事の品質が低いケースもあるため注意が必要です。下請けに出している大手メーカーなどに依頼すると、中間マージンがかかってしまって同じ工事でも高額になります。
自社施工の職人が運営している業者を選ぶことで、大手業者の3割ほど安く工事ができます。
地元で評判の良い業者や、過去の施工事例を公開している業者を選ぶことで、安心でかつコストパフォーマンスの高い工事が行える確立が高くなります。
まとめ
外壁塗装工事は外壁の機能を回復させることができる非常に重要な工事ではありますが、実施する際にはある程度まとまった費用が必要となります。
こうした外壁塗装の費用負担を減らす方法の一つとして、各自治体で用意されている助成金を活用する方法がありますが、自治体によって用意されている補助金が異なります。
江戸川区では外壁塗装に直接関係する助成金はありませんが、住宅のリフォーム工事に関する助成金はありますので、条件が合致する場合は、それらを利用するというのも良いでしょう。
