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木部の塗装はどうするのか?木目はなくなってしまう?

住宅の外装でも、破風・鼻隠し、軒天、化粧垂木など、天然の木部が露出している部分もあります。こうした部分は、塗装により保護しないと、木材腐朽菌により腐ってしまうため、注意が必要です。
木部の塗装方法やメンテナンスのタイミング、木部塗装に使う塗料の種類などについて解説します。

塗装が必要な木部とは?

一戸建ての大半は、木造住宅なので木材が使われていない家はまずないといってもよいでしょう。
ただ、最近の住宅では、室内もほぼ全面がクロス(壁紙)でおおわれており、木部が露出しているのはフローリングだけというお宅も少なくありません。ましてや、外壁や屋根などの外装で木部が露出している家は少ないかもしれません。
しかし、一昔前の家では、和室を中心に柱が見えている造りになっているのが一般的でしたし、外装で木部が露出している部分もありました。

塗装が必要な木部とはどの部分か解説します。

破風・鼻隠し

切妻屋根を正面から見ると、三角形の形になっていますが、三角形の辺の部分に屋根の厚みに相当する板が張り付けられています。これを破風と言います。
また、切妻屋根のうち、雨どいがある側の下にも、破風と同じような板が張り付けられています。これを鼻隠しと言います。
破風と鼻隠しの板は、現在では、窯業系の板材やガルバリウム鋼板等の板金が主流となっていますが、一昔前の住宅では、天然(無垢)の木材が使われています。

軒天

ベランダがあったり、軒を長く出している家の場合、屋根やベランダの裏側には、軒天(軒裏)と呼ばれる部分が生じます。
現在では、この軒天(軒裏)には、ケイカル板などの耐火性の強い板材が使われるのが一般的です。
ただ、意匠性などから、天然の木材が使われるケースもあります。

化粧垂木

屋根の野地板を支える骨組みのことを垂木と言います。この垂木は隠されていることが多いですが、あえて、垂木が見える造りにしている場合もあります。
これを化粧垂木と言いますが、多くの場合、天然の木材が使われています。

ウッドデッキ

ウッドデッキを天然の木材で作ることもあります。ウッドデッキに使われる天然の木材としては、スギ、サイプレス、ホワイトウッド、マツ、ヒノキなどのソフトウッドと、ウリン、イペ、セランガンバツなどのハードウッドがあります。
どちらも天然の木材ですが、耐候性、耐水性は大きく異なります。

天然木(無垢の木材)のメリットとデメリット

天然木をあえて外装やウッドデッキに取り入れることのメリットは、見た目や質感がよいことです。
天然木特有の美しい木目や滑らかさ、温かみを感じることができますし、庭と一体となって自然に溶け込みやすいです。

一方、デメリットは、経年変化が起き、色褪せや退色が生じてしまうことが挙げられます。
また、耐久性(耐候性)の面でも、ハードウッドなら何十年でも持ちますが、ソフトウッドの場合は無垢のままでは数年で劣化してしまいます。
さらに、耐腐朽性の面でも、ソフトウッドの場合は、雨ざらしになると水分を吸収してしまい腐りやすいですし、白アリの被害を受けやすいという特徴があります。

天然木にはこうした特徴があることから、外装で利用する場合には塗装により保護することが重要になります。

天然(無垢)の木部の塗装をしない場合はどうなるか?

建物の外装やウッドデッキに使われている天然の木部を塗装しない場合は、木材腐朽菌によって、最悪の場合、数年で腐ってしまいます。また、白アリの被害を受けて、柱などの重要部分がスカスカになってしまうこともあります。
木材腐朽菌の活動は、酸素があり、5度〜45度といった適温の状態、かつ、木材の含水率が高く、湿度が高い状態で活発になります。
木材の含水率を低く抑えることが木材腐朽菌への対策になるわけですが、そのためには、施工当時に、含水率の低い木材を利用すると共に、塗装することによって、木材が水分を吸収しないようにする必要があるわけです。

天然(無垢)の木部の塗装のタイミング

一般的な外壁や屋根は、10年程度で塗膜が劣化してくるため、塗装工事を検討する必要があると言われています。
しかし、天然木を使っている場合は、10年も塗装せずに雨ざらしのまま放置したら、腐って使い物にならなくなります。
特に、ソフトウッドのウッドデッキを庭に設置している場合は、1年ごとの塗装によるメンテナンスが必要です。
直接雨が当たらない場所に天然木を使っている場合でも、3年から5年程度を目安に塗装を行う必要があります。

ただ、建物の一部に木部がある場合、どのタイミングで塗装をしたらよいか分かりにくいこともあると思いますので、塗装のタイミングである代表的な症状を紹介します。

色褪せてきた

木材そのものや塗膜が色あせてきたら、塗装を行うべきタイミングです。
塗膜が剥がれていない状態のうちに、塗装すれば、木部を保護し続けることができます。

塗膜が剥がれてきた

木材の塗膜が剥がれてきた場合は、剥がれた部分から、雨水が染み込んでしまうため、早期に塗装を行う必要があります。
塗装を全面的に剥がしたうえで、新しい塗料を塗る形でメンテナンスを行います。

毛羽立ちが生じている

木材の塗膜が剥がれた上に、木材に毛羽立ちが生じている場合は、木部の劣化が進んでいるので、早めの対処が必要です。
木部の劣化が内部まで進んでいなければ、毛羽立った部分だけを削って塗装することもできますが、内部まで腐っている場合は、交換が必要になるため、大規模な修繕工事が必要になります。

木部塗装の塗料の種類

木部塗装に使われる塗料は大きく次の2つのタイプに分けることができます。

・造膜型塗料
・浸透型塗料

造膜型塗料は、天然木の表面を塗膜で完全に覆うタイプの塗料のことです。ペンキやミスを木に塗る場合が典型例です。天然木を塗膜で覆うことによって雨水が染み込むこと自体を防いでおり、木部を保護する機能は優れています。
その部分に木材が使われていることは分かりますが、直接手で触れるのは塗膜なので、木肌の感触はありません。

浸透型塗料は、天然木の内部に塗料を染み込ませることにより、天然木自体を雨水に強い状態にするための塗料です。油を木に吸い込ませることにより、木を強化する方法が代表例です。
木部を保護する機能は造膜型塗料よりも劣りますが、木肌の感触を感じることができます。
室内の塗装やハードウッドの塗装は、浸透型塗料が向いているといえます。

それぞれのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

造膜型塗料のメリットとデメリット

造膜型塗料のメリットとデメリットは次のとおりです。

造膜型塗料のメリット
・耐久性や耐水性で優れている。
・カラーのバリエーションが豊富。

造膜型塗料のデメリット
・木肌の感触や木目を生かすことができない。
・塗膜が剥がれると急速に劣化する。

造膜型塗料のメリットは何といっても耐久性や耐水性で優れていることです。一方で、木肌の感触や木目を生かせないため、直接手に触れる部分には適していません。
そのため、破風や鼻隠し、軒天といった、直接手に触れないものの、耐久性が重視される部分の塗装に向いています。

浸透型塗料のメリットとデメリット

浸透型塗料のメリットとデメリットは次のとおりです。

浸透型塗料のメリット
・木肌の感触や木目を生かすことができる。
・塗膜が剥がれる形での劣化はない。

浸透型塗料のデメリット
・耐久性や耐水性で劣る。
・カラーのバリエーションが少ない。

浸透型塗料のメリットは、木肌の感触や木目を生かすことができる点です。そのため、木肌の感触や木目を生かす和風建築の化粧垂木などの木部塗装には向いています。
塗料は木材の内部に浸透するため、塗膜が剥がれる形での劣化はありません。ただ、塗膜によって雨水の浸透を防いでいるわけではないため、木材を保護する機能は弱いです。

造膜型塗料と浸透型塗料のメンテナンス方法の違い

造膜型塗料と浸透型塗料はメンテナンス方法も大きく異なります。造膜型塗料は古くなると剥がれてしまうため、再塗装時には、古い塗膜を削り落とす必要があります。

造膜型塗料を塗った木部のメンテナンスの手順

造膜型塗料を塗った木部のメンテナンスの手順は次のとおりです。

①洗浄
②下地調整(ケレン作業)
③下塗り
④中塗り
⑤上塗り

古い塗膜の上にそのまま塗装しても、新しい塗膜が古い塗膜と一緒に剥がれ落ちることがあります。
そのため、下地調整の段階で古い塗膜を研磨たわしや、やすりなどで削り落とすケレン作業が必要になります。
その後で、新しい塗料の吸い込み防止と密着性を高めるために、下塗りを行います。
古くなった木材は、塗料を吸い込みやすく、塗装面がムラになりがちですが、これを防止するために念入りに下塗りすることが重要になります。

浸透型塗料を塗った木部のメンテナンスの手順

①洗浄
②下地調整
③下塗り
④中塗り
⑤上塗り

浸透型塗料も基本的な手順は同じですが、古い塗膜を削り落とすケレン作業は必要ありません。
ただ、塗料が浸透しやすいように、表面をサンドペーパーで薄く削る形の下地調整は行います。

木部塗装はDIYでもできる?

木部塗装はDIYでも可能です。上記で紹介した塗装が必要なタイミングを逃さず、メンテナンスの手順を踏まえて施工すれば、一般の方でも、うまく塗装することも可能です。
特に、ウッドデッキにソフトウッドを使っている場合は、年に一回は塗装が必要になるため、DIYで塗装してコストを抑えることも選択肢に入るでしょう。
ただ、破風・鼻隠し、軒天、化粧垂木といった母屋の重要部分の塗装は、失敗したら、見た目が悪くなりますし、最悪の場合は、交換工事が必要になってしまうため、プロの塗装業者に依頼するのが無難です。

まとめ

現在の住宅でも、破風・鼻隠し、軒天、化粧垂木などで、天然の木材を利用している場合は、木部塗装が必要になります。
木部塗装は、一般的な外壁塗装よりも短いスパンでの再塗装が必要なので、メンテナンスのタイミングを逃さないことが重要です。
弊社は、江戸川区を拠点に地域密着で塗装工事を行っております。
外壁すべての塗装ではなく、木部塗装だけのご依頼も喜んでお受けしております。
これからも地元の方の期待に応えられるようより高い塗装技術と知識を会得していく次第です。木部塗装の他、屋根塗装や外壁塗装に関してお困りのことがあればいつでもお問い合わせください。

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